セミリタイア前はボーナス査定用の自己評価シート書くのが嫌いでした。
ごきげんよう、おひとり様セミリタイア中のヤモリです。
早いものでもう10月。この季節になると思い出すのがボーナス査定用の評価シートをめぐるモヤモヤです。仕事自体がすごく嫌だったわけではないですが、3か月~6か月おきにやってくるボーナス査定用の自己評価シート書くのが嫌いでした。
華やかな仕事でなければ評価されないのか?
私は営業職じゃなくてスタッフ職だったので、チームのメンバーもみんなそれぞれ違う仕事をしていました。人数に余裕があったわけでもないのでそれぞれが専門性の高い仕事を俗人的にしていて、休んだから代わりに誰かができるというような内容でもなかったように思います。任されている仕事も得意分野も違うから予算をたくさん握らされ積極的に攻める仕事をする人がいる横で、そのバックアップやフォローのためにとにかく安定稼働やトラブル対応に終始する人もいる。みんなどの仕事がいいとか悪いとかじゃなく、自分にできる範囲のことで全体で成果を出そうとしていました。
なのに自己評価シートを書く季節になったとたん、「どのくらい数字上の改善をしたのか?」とか「どのくらい普段と違う挑戦をしたのか?」だけで仕事を切り分けなくてはならなくなります。あるあるかもしれないけど、トラブルを未然に防ぐ仕事よりも起こったトラブルを華々しく解決する仕事の方に評価が集まったりもする。
それを知ってか知らずか華々しい仕事をする人が周りのサポートへの感謝を忘れた発言をしたりすると、途端にバックアップする側の人は気力をそがれてしまいそれまで得意としていたサポート業務を「貧乏くじ」のように感じ始めて職場が殺伐とした雰囲気になるし、それこそ評価につながらない数字に表れない仕事が嫌われていく……気がする。
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査定には出来レース感が漂う……
これは一つの会社で派遣、契約、正社員まで全部なってみた私自身の経験から思うことなのだけど、どうやったって会社から評価される仕事を任される人は上司が出世させたいと思っている人に偏るものだと思う。例えば、正社員。
多くの予算を使って当たるかどうかもわからないチャレンジングな仕事を非正規職員にさせるわけにはいかないし、上司だって正社員の部下をしっかり成長させてますよという「仕事」をしていることをさらに上の上司にアピールしなければならないことを考えると、これはもう上司の評価能力云々じゃなくて仕組みとしてそうならざるを得ないんだと思います。
大体、上司は部下の専門職を評価できるほど事細かに仕事内容を理解できているわけでもない(部下も上司の仕事を理解できているわけではないのと同様)ので、雰囲気や周りの評判でしか測りようがない。それなのに、査定の季節だけ急にしったかぶりして全員一律の物差しで測ろうって方が無理があると思います。
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自己評価をしたところで得られるものが少ない
一番むなしいのは、そういった茶番めいたものに感じるモヤモヤをどうにか心の奥底に押し込めて完成させた自己評価シートがボーナスの金額を決めるうえで「参考値」程度でしかないという事実です。ボーナス額を大きく左右するのは会社全体の売り上げや純利益、あるいは職制だったりで自己評価ではありません。そして加味されるのが上司から見た印象や周りの評判でしかないのなら、わざわざ自己評価なんて書かせないで勝手に決めてくれたらいいのにとも思えてしまう。
誤差の範囲内くらいにしか貢献しないもののために、普段考えないようにしている仕事の暗部を定期的に思い出させられるのはつらいものがある。三か月に一度の査定や振り返りを苦行と考えるのは私にマネージャー経験がないからなのか、セミリタイアをするようなドロップアウト社員だからなのか。
暗い話になってしまって恐縮だけど、セミリタイアしてからは査定のモヤモヤからも解放されてノンストレスだなと感じた土曜日の午後でした。
以上、ヤモリでした。
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