セミリタイアして嬉しかったこと【生理の話】
ごきげんよう、おひとり様セミリタイア中のヤモリです。
セミリタイアして嬉しかったことの一つが、生理の日に気兼ねなく休めることです。
病気じゃないけど、毎月起こる体調不良
アラフォーで体力の衰えは感じますが、私ヤモリは健康診断では基本的にオール「A」の健康優良児です。
生命には影響のない部分で故障を抱えてもいますが、その中でたまに引っかかってしまうのが低血圧。下は60スレスレで何年かに一回2~3回測りなおしても58とか出して要観察になることがあります。昔からの体質で朝が苦手だったり風呂上りに立ち眩みがしたりが当たり前ですが、特に困るのが生理貧血です。
通勤中の電車の中で「あ、気持ち悪い」と思った2秒後には全身から力が抜けて倒れていたことが過去に2回ありました。(いずれも見ず知らずの女性の乗客に助けていただきました。本当にありがとうございます)
こうなってしまっては周りにも迷惑を欠けることになるので、毎月その日が来ると体調を見計らって「今日は……休もう」とか「今日は……いける!」とか判断するのですが、ちょくちょく外します。というか、基本的に朝出かける時点でよほど体調が悪くなっていないと出社していたので、年に何回かは途中から急激に悪化してしまっていました。
生理くらいじゃ休めない労働環境
本当はこんな体調の悪い日は仕事を休んで横になっていたい。そう思っていても、なかなかできませんでした。有給は沢山余っているし、仕事だって切羽詰まっているわけじゃない。じゃあなぜ休めないのか?
同じ職場の他の女性たちは働いているからです。
一口に生理痛と言っても千差万別で、全く痛みを感じない人もいれば、手術が必要なほどの激痛を抱えている人もいます。私自身、10代~20代前半の時ほど暴力的な痛み方はしなくなりましたが、痛み止めは欠かせませんし、明らかに血が足りていない頭がぼーっとして稼働率も激減します。
でも、休めません。たまになら生理じゃない体調不良を装って休んだりもできますが、毎月なんて無理です。そんなことしようものなら上から呼び出されて暗に「もうちょっとなんとかならないの?」と釘を刺されます。不摂生で起こしている体調不良ならそれでもいいですが、健康だからこそ毎月やってくる体調不良をどうしたらいいのでしょうか?どうにかできる方法があるならこっちが知りたいくらいです。
休暇があっても休めない日本人
生理休暇というものが私の職場にもありましたが、名目だけで実際に使っている人を見たことがありません。
多くの日本人が風邪を引いても「病欠」ではなく「有給」を使うように、どれだけ生理痛が重くても基本的に女性は「生理休暇」を使いません。男性の育児休暇制度があってもほとんど使われていないのと似たようなものかもしれません。
ドイツをはじめ、海外では病欠と有給休暇は明確に分けて使います。有給は元気な時に使う休暇です。有給中に病気になったら「病欠」に切り替わるので、その分の有給は別に日に使います。病欠だろうが生理痛だろうが有給扱いにしてしまうのは日本くらいなのかもしれませんが、その有給すら使い切れる人は稀です。
本当はもっと自分の身体を労わってあげたかった
今日は腰とお腹周りに鈍い痛みが続いていたので、布団に横になって薬が効いてくるのをじっと待っていました。今回はたまたま連休中でしたが、これが平日で出勤しなければいけない日だったら、その日一日憂鬱な気分で体に鞭を打っていたことでしょう。セミリタイアした今なら生理の日に気兼ねなく仕事を休むことができます。身体はつらくとも、心はずっと軽やかです。
……でも、これってちょっとおかしいですよね?セミリタイアしなきゃ体調が悪い日に身体を休めることさえできないなんて。
今も痛みに耐えながら、くらくらする頭をもたげながら、多くの女性が働いているんだなと思うと素直には喜べない自分がいます。
以上、ヤモリでした。
おひとり様セミリタイア生活が知りたいなら、人気ブログランキングへ☆